Forumフォーラム

伝統的に新薬創出研究開発は時間がかかり、成功確率も極端に低く、莫大な費用を要してきた。その特徴は今も大きくは変わらないが、良い薬、治療法を世の中に出すために世界的にいろいろな工夫、チャレンジが行われおり、そのマネジメント手法も進化している。
新薬開発は国の許可を得て初めて患者の手元に届けられるいわゆる「規制産業」であるが、規制当局側も様々な取り組みを行っている。コロナ渦の中、「緊急承認制度」などといった規制制度が一般メディアにこれだけ取り上げられ、注目されることは過去に無かった様に思う。
さらに、十分な治療選択肢がないいわゆる「アンメットニーズ(unmet needs)」も変化してきており、そういった外部環境変化に柔軟に対応していきながら、開発側（製薬企業）もそのような中でむしろ自分たちの新薬・治療法で治療環境の変化をリードしていく必要性も出てきている。結果、そのマネジメントはかつてよりも格段に複雑化、高不確実化し、プロジェクトチームに求められる要求レベルは高まった。その様な中、プログラムマネジメントの概念を導入することで、より効率的に高い付加価値をもたらすことが出来るケースも出てきている。本セッションでは、そのような変化や可能性を出来るだけ一般的化しながら紹介し、議論を深めたい。

Covid-19感染拡大は大きな変革の波をもたらし、デジタル化をはじめ新たなイノベーションが加速している。
スタンフォード大学ではデザイン思考をもとにした医療機器イノベーションを牽引する人材育成（バイオデザインプログラム）が実践されているが、これは特定の既存技術や分野に依存せず、現場における未解決ニーズを医学、工学、ビジネスを融合させイノベーションを生み出す手法であり、日本でも展開されはじめているところである。
ヘルスケアにおいては、DigitalやAI、Roboticsなどの技術応用が進む中、新しいビジネスモデルも着目され、afterコロナではこれら開発活動が活性化している。
これらに見る米国の新しい事例やエコシステム・スタートアップ企業の活動、事業開発のトレンドなどから、今後のヘルスケアビジネスの展望について紹介する。

この講演では、昨今注目が集まる量子コンピュータの現状と未来について、産業界の最前線からの視点を提供します。量子コンピュータは技術の進化だけでなく、社会全体への影響も含む未来への一大趨勢であり、その動きを把握することはビジネスパーソンにとって欠かせません。本講演では、産官学の三つの側面から量子コンピュータを俯瞰し、欧米を含むグローバルな動向を見ていきます。また、製薬・創薬業界での活用が期待される領域を含め、企業が今後注視すべきポイントについてご紹介します。

全社のDXを進めていくうえで、IT部門だけで推進することは難しい。全社員一人一人が自分事としてデジタル化を考えていかなければ、デジタルを活用した持続的なビジネス変革はすすまない。どのように全社員を巻き込みながら進めてきたか、現在進行形で進めているかその状況を紹介させていただきます。